• 強さと弱さ

    2017.07.22

    スォースダイ!
    カンボジアの首都プノンペンの123ストリートから神戸に帰ってきてプロデュース業に追われ疲れてやっと休日の奥谷です。
    MAGNETGROUP代表として日本人デザイナー在住のデザイン事務所経営と焼き鳥とワインの店と日系企業向けシェアオフィスを経営しています。

    ゆうきが過去を振り返っているのでナツも過去を振り返ってみようと思います。

    仕事は勝つか負けるかのどちらかでできている。
    誰かが誰かに発注している。
    請ける側と頼む側。
    選ばれる会社と選ばれない会社。
    選ばれる人間と選ばれない人間。

    そこにお金という対価が支払われてそれでものを買って家を借りて欲しいものを買って暮らしている。
    人はお金というものにとても左右されやすい生き物で綺麗事を言ってもお金が目の前にあると右往左往するものだ。
    1億円の仕事を誰かと取り合うとなると右往左往試行錯誤する。
    もう少しで手に入ると思うと焦ったりドキドキしたりする。

    だがその欲をまた、隠そうともする生き物である。
    私はそれに違和感を感じる。
    欲がない人間が綺麗。のように作られている事に対しての違和感。

    欲があるから人は進むのである。
    私は海賊の様にきっちり仕事をしてお金をもらう。
    欲望のままに食べたい物を食べて飲みたいお酒を飲んで行きたい場所に行って面白いと思うことを大切に生きていくのである。
    弱い人間でも戦う人間は綺麗だと思う。
    負けてたとしても戦ったあとのお酒は美味しい。
    ボロ負けした話も酒のアテになる。
    戦う事をしないのであればそれはもはや仲間ではないのである。
    戦わず黙って経っているなら走って逃げてくれた方がましである。
    逃げた笑い話になるから。
    仲間の為に声を荒らげず黙るのであればそれは敵に同意しているのと同じなのである。
    私はがむしゃらに走っているわけではない。
    そして私はいい人ではない。
    欲深く、周りの人間の幸せと自分の幸せを願っている。
    世界中の人を救うなんてできないと知った日から。
    人間の命は一瞬で終わるという事を知った日から。

    賢さと強かさとお金がないと誰も救えないし誰も助けることはできない。

    10歳の時に3階から転落した。
    スローモーションで浮き上がった様な一瞬の感覚だけを残して目の前が真っ白になった。
    目が覚めたら3日経っていた。
    死んでいたらそのまま死んでいたんだろう。
    突然死ぬってたぶんなんでもない。
    あんな感じで終わるんだ。と10歳の心に刻んだ。

    それならば毎日をもっと必死で生きようと思った。
    義務教育時代の当たり前に過ぎる日常は退屈で死にそうだった。
    何の為に。という意義が全てに対して欲しかった。

    長く入院していた事もあり友達は重病患者ばかりだった。
    病院の学校に転校しないと小学校を留年すると言われた。
    白血病の友達ばかりでみんな髪がなくて風邪をひいただけでビニールに囲まれた世界に閉じ込められて会えなくなった。
    風邪で死にそうになる友達ばかり。
    当たり前の事が当たり前にできない。
    当たり前の事がとても特別。
    家に帰る事が。
    美味しくごはんを食べる事が。
    走る事が。

    そんな中で自分だけが元気だった。
    自分だけが生き残った。

    みんな死んだ。

    私は今から何ができるんだろう。
    私は今から何をするべきなんだろう。

    人とは違う人生を生きている。
    みんなそうなんだけど。
    でも自分みたいな女性には会った事がない。
    頼まれる仕事の空気感とかも先生っぽくなってきてる。。。
    きっと何かができるはずだと思う。
    あとちょっとで見えそうなんだけど見えないんだよね。

    あの時感じてた違和感を忘れずに意義をもって生きたい。
    こんな大人になりたくない!って思ってた大人になってないか少し不安。

    諦めずにいこう。
    どこまでも。

    ※写真は最初の社員旅行です。

    なんだか改めてそう感じた。

    日本での生活もオッパニハーン。
    少し疲れているから明日も休もう。
    一休み、一休み。